一過性勉強症候群/RS野中/勉強が苦手な子のための学習塾/岐阜・岐南・笠松・ 各務原

 今回のブログは、僕が考えたお題ではありません。着想を頂きました、というより、ネットで仲良くさせて頂いている先生からの無茶ぶり?リクエスト?、その辺はよくわかりませんが、いずれにしてもこのお題で僕がブログ記事を書くということになっていたらしいので、よしっ、それなら書くか、ということで書いていきます。そういう無茶ぶり?リクエスト?、言うのも変ですが嫌いじゃないんですよ。

 

 ところで、僕が日々一緒に勉強している中高生の中には「燃えるような恋をしたい!」と思っている子がいるかもしれませんね。テレビの恋愛ドラマなどでイケメン俳優が主役を演じていると、そういうのに憧れる~、なんて。若いっていいね、とアラフォー既婚者の僕は思っちゃいますが、気のせいでなければ、燃え上がるだけ燃え上がると、意外とすんなり別れちゃうカップルが多いように感じます。あくまでも気のせいでなければ、ですけどね。恋愛と結婚は別物、なんて巷では言われたりしますが、必ずしも結婚まで至らなくてもこういうことってあると思うんです。例えば、燃えるような片想いが実ったら、思い描いた理想像とは違ったから別れるとか。要は、非現実が現実に変わった瞬間、望んでいたことが叶った瞬間、人間の気持ちに変化が生じる、ということなんだと思うんですね。

 

 こんなことをマジメに書いていると、アラフォー男性が何だか気色の悪いことを始めたぞ、と思われるかもしれませんが、もう少しお付き合いください。話はこれからです。

 

 今の燃えるような恋の話、これって恋愛に限ったことなんでしょうか?勉強でも同じようなことあるんじゃないかな?というのが今回の趣旨です。

 

 受験生になると、全員とまでは言いませんが、明確な志望校があると思います。では、その志望校のこと、どこまで知っていますか?本当はよく知らないのに、一方的に、しかも過剰に期待していませんか?志望校が恋愛で言うところの片想いになっていませんか?その片想いが成就しても、ずっと片想いの時の感情を抱き続けられますか?

 

 志望校に合格すること自体が目的になっている場合、本当は志望校に合格してからの学校生活の方が大切なのに、合格することで燃え尽きてしまうことがあると思うんです。そんなことはない、そういう人もいるでしょう。そういう人は合格すること自体が目的ではなかったんだろうし、合格を手段として捉えているように思うんですね。だから、すぐ次のステップに移行することができる。そうではなくて、とにかく合格することが第一、しかもその想いが強ければ強い程、念願叶ったら勉強とお別れしてしまうのではないか。合格すること自体を目的とした一過性の猛勉強。これをしていると、勉強とお別れしてしまう傾向にあるように思うんです。気のせいであればいいんですが。

 

 合格を恋愛成就とするなら、不合格は失恋と言えるかもしれません。人間だって失恋するし、その失恋の経験が人としての深みを、気付きを与えることもあると思うんです。もちろん、志望校に合格することは尊いことだと思っていますし、僕も塾運営者として生徒達を志望校に合格させてあげたいと思っています。でも、燃え上がるだけ燃え上がってあっさり別れちゃうカップルのように、合格したことで燃え尽きて欲しくないんですね。合否という結果に関係なく、勉強することへの、学び続けることへの愛は不変であって欲しい、そんな風に思っています。