部活に思うこと/RS野中/勉強が苦手な子のための学習塾/岐阜・岐南・笠松・ 各務原

 最初に書いておくと、僕は部活そのものに対して積極的肯定派でもなければ、否定派でもありません。ただ、現実には部活が存在しているのですから、やりたければやればいいと思っています。特に運動部。やり過ぎでなければ、体を鍛えること自体は悪いことではないですね。これは以前から公言していることであって、過去のブログでも触れています。ただ、生徒、学生である以上、本分は学業ですから、学業を疎かにするような部活の取り組み方はおかしい、バランスをとるべき、というのが僕の持論です。

 

 ちなみに、僕は高校では途中で退部しましたが、中学の時は陸上部で良い思いをさせてもらっています。僕自身は全然でしたが(競合がとても少ない三種競技でギリギリ地区を勝ち抜き、一応個人として県大会に出場しましたが)、同級生や後輩のお陰で2、3年生の時にリレーで東海大会まで出場させてもらいました。ですから、部活の良い思い出はあります。それでも、部活に傾倒し過ぎるのは良くないという思いに変わりはありません。

 

 何故僕がバランスをとるべきということを声を大にして言うか、それは単純な話、部活をすることが勉強をしなくても良い理由にはならないからです。先にも書いたように、生徒である以上、本分は学業です。現実的な話をするならば、高校進学を希望する中学生の大半が、学力でもって入学試験を通過しなければならず、勉強を避けて通ることはできません。部活の実績でもって高校から声がかかる率は、それが制度として妥当かどうかという論はひとまず置いておくと、極めて低いのです。部活に傾倒し過ぎたとしても、その分野で進学可能な生徒はほんの一握り。そうであるならば、やはり勉強を中心に据え、部活とはバランスをとるべきであろうと思うんですね。しかし、これについては、部活を言い訳にして勉強しない生徒だけを責めることはフェアではないとも思っています。

 

 ある生徒と話をしていたところ、7時頃からの朝練に参加するため、5時30分に起きているといったことを聞きました。日が長くなるこれからの時期で考えると、下校時刻が17時を過ぎるため、10時間以上学校にいることになります。朝練が終わった後、6時間授業を受け、更に夕方にも練習。土日は土日で長時間の練習や試合で1日が過ぎてしまうことも少なくないようで。僕も同じような経験をしているとはいえ、今思うと大人でもかなり大変です。しかも、僕の頃にはなかったように思うのですが、今は正規の部活時間以外にもクラブチームという名目で夜も練習している中学生が割といるようですね。授業中眠くなるのもやむを得ないように思いますし、一体いつ勉強すれば良いのでしょう。これが部活の強豪高校ならば百歩譲ってまだわかります。しかし、僕が言っているのは中学生の話。中学生にそこまでやる必要ありますか?

 

 僕の立場で言うのもおかしいのですが、中学生の多くは家に帰ったら帰ったで塾通い。僕は課題を出すことは基本的にありませんが、大量の課題を出す塾もきっとあるでしょう。学校の課題に加え、塾でも課題を出されてしまっては、完全にオーバーワークですよね?それでも、こういったハードスケジュールに日々耐えていることになる。これって当たり前のことなんでしょうか?冷静に考えれば、そういう疑問が出て来ても何らおかしくないように思うのです。

 

 今回の話をした生徒は勉強にも大変真面目であることは触れておく必要がありますが、皆が皆そうではありません。中学生は心身共に未成熟です。そうであるならば、いくら生徒本人が部活をやりたいと言っても、周囲の大人が歯止めをする役割を担う必要があると思うんですね。とりわけ、指導者は練習させ過ぎないことも大切ではないでしょうか。それに加え、勉強が中心であるという指導は必要不可欠でしょう。それをどれだけの指導者が行っているのでしょうか。

 

 最後に、少し前にツイッターで僕にしては多くのリツイートといいねをもらったツイートを転載しようと思います。

 

“「部活を引退したら勉強頑張ります」と言った子で本当に頑張った子はほぼゼロ。

今できないことは急にできるようにはならないんだよね。

そういうことを言っても良いのは、現段階である程度の成績を残せている子だけ。

そうでない場合には、できる子との差は縮まらない。”

 

“受験を考えれば、周囲との差がポイントになる。

だからこそ、偏差値の概念が有効になるんでしょう?

だったら、さっさとやり始めた方が有利に決まっている。

自分では頑張れば成績上がると思っていても、周囲も同様にやることを考えたら、今すぐ始めるべきなんだよね。”