昨日、投票時間終了間際に岐阜市議会議員選挙に行ってきました。正直なところ、僕自身の中では今回の市議選への関心はかなり薄かった、というのが偽らざる本音です。それでも選挙には行きました。ただ、積極的に選挙に行った訳ではないことは、投票時間終了間際に行ったという行動にも表れています。
選挙結果を見たところ、投票率は38.27%だったとか。土砂降りだったとか、台風だったとかいうのなら、投票率が低いのもまだ頷けます。でもそうではなかった。決して天候が悪い訳でもない日に行われたのに、100人のうち60人以上が棄権している市議選です。当選者は万歳をしていたことでしょうが、はたしてそれで良いのでしょうか?どうして低投票率になっているのか?という当事者意識が当選者の中にどれだけあるのでしょうか?甚だ疑問ではあります。
岐阜市議会の定員は38人、そこに52人が立候補するという選挙戦でした。毎度思うんですが、とにかく人が多過ぎるんですね。言うなれば、選びようがないんですよ。何故なら、余程市議会に関心を持っている人でない限り、市議の人達が普段何をやっているのか、多くの市民は知らないからです。地元の運動会とか会合に顔を出している人、くらいにしか印象なんてありません。どういった市にしていきたいか、そのために何をしようとしているか、この辺りのビジョンも実際の実行力も、よくわからないんですね。本来なら最も遠いはずの国会の方が身近に感じられるくらい、地方議会が何をやっているのかわからないというのが問題の根っこだと思うんです。
特定の支持政党がある人ならば、支持政党の候補者に投票するでしょうが、そうでもなければ何を基準に選べば良いのでしょう。居住地域の人が立候補していればその人に、同窓会組織などの人がいればその人に、といった程度の話ではないかと思うんですね。それと若さ。多数の候補者の写真が並んでいれば、若い候補者でいいんじゃないの?と思う人が一定数いても何ら不思議ではありません。実際、若い候補者がトップで当選していますから。
選挙戦そのものも問題ですよね。ほとんど選挙カーで候補者の名前を連呼しているだけ。たまに名指しで声を掛けられたりすると、正直あまり良い気分もしなかったり。いや、僕は特にあなたを支援している訳ではないし、そもそもよくわからないんだけど、と。あの候補者の名前の連呼、あれって意味あるんですか?むしろ、著しく好感度を下げているようにしか思えないのですが。
最後に1つ低投票率の最たる例を。例えば平成22年に行われた東広島市の市議補選の投票率は、何と8.82%なんですよ。補選とはいえども、いくらどうでも低過ぎる数字だと思いませんか?計算すると、当選者は有権者の6%の得票しか得ていないことになる。これで市民の代表と言われても、って思います。民主主義の根幹に関わる問題なんですから、当事者もメディアも事実を事実として重く受け止め、検証していく必要があるように思いますね。