一発逆転狙いはやめましょう/RS野中/勉強が苦手な子のための学習塾/岐阜・岐南・笠松・ 各務原

 先日、ツイッター上で「ビリギャル商法」なる言葉を見ました。簡単に言うと「どん底からの一発逆転を狙う」ということみたいです。程度の差はあれ、僕自身も高校でどん底に近いような経験をしていますが、一発逆転を狙うことは全くおすすめしません。むしろやめるべきだと思いますね。

 

 他者のどん底からの一発逆転は、見ている分には「すげー」ってきっと思います。はい、僕自身もそう思いますよ。「偏差値35からの東大合格」とかね、見る分には楽しそうじゃないですか。でもこれ、自分ではない他者のことだから見れるだけの話で、いざ自分がその立場に置かれたらどう思いますか?耐えられますか?想像してみてください。恐らく、逆転を狙おうという気さえ持てないと思いますよ。クリアしなければならないことが多過ぎるからです。

 

 そもそも、どん底からの一発逆転だともてはやされているのは、受験生全体の中では本当に極々一部、確率的にも僅かな事例です。つまり、圧倒的に失敗例の方が多いということ。にもかかわらず、僅かな事例をさも一般化するのは違うだろうと思いますし、下手に真似したら大やけどをしかねませんよ。

 

 それに、高校受験と大学受験は全く仕組みが異なります。大学受験はある時に勉強に目覚めて努力すれば、可能性はゼロとは言い切れない部分がある。何故なら、一般受験であれば高校の評定平均とは無関係に学力だけで選抜されるので。高校受験の場合、内申と当日の試験結果の合計が一般的であり、岐阜県では各高校のその比重も公開されています。ということは、例えば3年生になってから急激に勉強したところで内申がそれに追い付かなければ、いくら学力的には優れていても岐阜高校や岐阜北高校には通らない可能性が十分にあるということなのです。一発逆転が難しいということですね。

 

 結局落ち着くところは、「受験勉強はできるだけ早期にやり始めた方が良い」というところ。よくありがちなのが、「3年生の夏になって部活を引退したら頑張ります」という事例。本当によく聞きますよ、これ。でも、考えてもみてください。同じように考える子供がたくさんいるんですから、その時期に勉強始めても差なんて縮まりませんよ。3年の夏から勉強始めても全く問題ないのは、今までそこそこの勉強でも成績上位に食い込めていたような子供です。そうでなければ、1日でも早く始めた方がいいんです。それに、「○○したら頑張ります」とか「○○になったら頑張ります」と言っても、今頑張れないことが急に頑張れるようになると思いますか?現実はなかなか難しいですよ。だったら、今この瞬間から少しずつでも頑張り方を身に付けた方がいいじゃないですか。

 

 ということで、僕は一発逆転を狙うことを全くおすすめしませんので、先にも書いたように受験勉強はできるだけ早期に始めた方が良いと思います。もちろん、開始時期が早ければ途中で息切れすることも十分にあり得ますから、ボチボチで構いません。コツコツと積み重ねることが大切だということですね。受験を意識した勉強をコツコツと重ねる、イメージ的にはそういった感じでしょうか。

 

※RS野中には、中学2年生の後半とか3年生になってから、かなりのダメージを負った状態で通塾を開始する生徒が少なくありません。早期に自身の問題点に気付き、意欲的に改善しようという場合であればある程度のところまでは到達できる可能性がありますが、そうでなければなかなか難しいのが現実です。稀に過度な期待をされる方がいらっしゃいますが、勉強するのは生徒自身です。通塾をご検討の場合は少しでも早目の方がよろしいかと思います。問題点に気付き、それを改善する、というのは決して簡単なことではなく、場合によっては大変な時間を要しますので。