合格発表前夜に思うこと/RS野中/勉強が苦手な子のための学習塾/岐阜・岐南・笠松・ 各務原

 明日はいよいよ岐阜県公立高校入試の合格発表。

 

 高校受験を終えた受験生にとっては、入試を終えてからのこの1週間はこれまでに経験したことがないくらいとてつもなく長く、不安に襲われる毎日だったことでしょう。何をするにも手につかない、無心になろうとしても考えずにはいられない、そんな状況だったかと思います。不安だよね、苦しいよね。同じように受験を経験した身として、その気持ちは本当に痛いほどわかります。

 

 今夜、受験生の1人がいつも通り来てくれました。もちろん勉強するためなのですが、やはり落ち着きません。それはそうでしょう、明日のことを考えるなと言う方が難しいことです。せめて少しでも気を紛らわせてあげたいと思って言葉を掛けましたが、自分の言っていることのレベルの低さ、言葉の貧弱さに情けなくなってしまいました。しかし、仮に僕がどれだけ良い言葉を掛けてあげたところで、生徒の不安が取り除かれることはないこともまたわかっています。早くその時が来て欲しいと期待する気持ち、できればその時が来て欲しくないと現実から逃げたい気持ち、その相反する気持ちが同時に生徒を苦しめています。でも、現実にその時はもう目前まで迫っている。

 

 受験は人生にとって良い経験になる、と大人は簡単に言ってしまいますが、当事者である生徒達にとって明日の発表は複雑な思いを抱きながら迎えることになるでしょう。ただ、これだけは伝えておきたいのは、結果がどうであれ、この日を迎えられるのは本当に幸せなことであるということ。当たり前のことではないということ。この1年、生徒達自身も苦しいことの連続だったでしょうが、それはご家族も同じです。不安を少しでも緩和してあげたい、何とか希望を叶えさせてあげたい、そんな思いでずっと見守ってくださったことだと思います。そのことを忘れてはいけません。結果に関係なく、お父さん、お母さん、そして家族のみなさんに「ありがとう」の一言を伝えて欲しいと思います。そして、それができる生徒達だと僕は信じています。