定期テスト対策について/RS野中/勉強が苦手な子のための学習塾/岐阜・岐南・笠松・ 各務原

 本日は岐阜県公立入試。そういうこともあり、昨日は13時30分から教室を開放し、受験生と入試前日の勉強をしました。とは言っても、前日にあれやこれやと知識を詰め込むことは不可能なので、見直しをしながらコミュニケーション。過度な緊張は禁物なので、少しでも不安を取り除いてあげられればと思ってのことです。最後は笑顔で「頑張れ」とは言わず「いつも通りだぞ」と送り出しました。最高のパフォーマンスは過度の緊張状態からは生まれないと思いますので。

 

 さて本題です。RS野中は見学・体験を希望される場合、体験前に面談をさせてもらっているのですが、その際保護者の方から「定期テストの対策はどのようにされていますか?」とお聞きすることがよくあります。他の塾の折り込みチラシやポスティングのチラシに書かれているからでしょう。もったいぶるのも良くないので、最初に答えを書くとズバリ「特別なことは何もしていません」です。それには意味があります。

 

 RS野中に通ってくれる生徒の多くは勉強嫌いであり、勉強が苦手です。通塾開始時点では、学校の学年平均以下の生徒が大半です。それが何を意味しているかというと、基礎力がない、ということ。保護者の方の中には「テスト対策」というのは定期テストの予想問題を解かせたり、学校別でテストの傾向を分析した対応をしてもらえるもの、ということを期待されているのかもしれませんが、それは基礎力がある進学校を目指すような子には有効であっても、先にも書きましたように基礎力がない場合にはそれらを行う効果が極めて限定されると考えています。仮にそのような対策を施し、定期テストの時だけ一時的な効果を得られたとしても、本質的には必ずしも内容を理解しているとは言い難いため、入試という観点で考えればプラスよりもマイナスの方が大きいとさえ言えるでしょう。

 

 では、どのようなことを行うかと言えば、とにもかくにも基礎基本のやり直しです。これまでの生徒達を見ていると、テスト前日になっても基本英単語を覚えていない、基本用語を覚えていない、数学の公式の意味を理解していない、といったケースはままあります。逆に言えば、いくら計画を立てて取り組もうと指導しても、それを実行できないから今の成績であるとも言えますか。ですから、教科書の読み直し、ワークのやり直しといった、普段と変わらぬことを繰り返し行うことによって、基本を徹底して押さえると共に、それらを運用していけるように導くことが大切だという認識でいます。それをもって「テスト対策」と呼んでも問題ないのであれば、RS野中の「テスト対策」とは「普段と変わらず基礎基本のやり直し」と言うことができます。

 

 「定期テスト対策」と一言で言っても、学力上位層であればテスト期間が始まった時点で基礎基本は完成されているため、問題演習をしても何ら問題はなく、逆に下位層であればテスト前日まで基礎基本のやり直しが必要である、ということはこれでご理解頂けたのではないでしょうか。生徒1人1人に必要なことは異なります。その点をご理解頂いた上で、僕達と共に勉強していってもらえる子を迎え入れたいと思っています。

 

余談

 あまり宣伝はしていませんが、このような一般的な「テスト対策」ではない普段通りのやり方を行い、定期テストの点数がおよそ3倍になった、150点程良くなったという事例を経験しています。平均点との兼ね合いがありますので、点数だけで判断するのは良くないことではあると思いますが(定期テストでは正確な偏差値が出ない以上、やむを得ない措置です)、これだけの伸びがあると確実に成果が出たと言えるかと思います。しかも、それらが一過性のものではなく、安定的になったということも付け加えておく必要があるかもしれません。すなわち、基礎基本を徹底して押さえることは、難しい問題が仮に解けないままであっても、勉強が苦手な子、嫌いな子にとっては成績を上昇させるための極めて有効な手段であるということです。