少し前から通ってくれている生徒の話です。
その生徒には最初の頃から、「とにかくできるだけ塾に来てくれればいい。勉強は二の次。まずは塾に通うということから習慣化していこう。」と話をしていました。休みがちでしたからね。その生徒に限ったことではないですが、勉強嫌いな子、勉強が苦手な子というのは、とにかく家でなんて勉強しませんよ。そんな子が、塾に入ったから勉強に打ち込む、なんてのは大人の勝手な幻想でしかなくて、余程追い込まれた状況で、且つ本人に相応の自覚がなければやりません。それはそれで仕方ないことだし、やっぱり段階を経ていかないといけない。だから、まずは塾に来てもらうことを大事にしていかないといけないと思ったんです。
それで、その生徒には本人のペースで中学の勉強を1から少しずつやり直しをしようということにして、本当に少しずつかもしれませんが、本人なりに頑張ってやっています。それはやっぱり認めてあげないといけない。長く在籍している生徒には強く言いますよ、もう伝えたいことは伝えているはずですから。でも、在籍期間の短い生徒に無理を押し付けたって、彼らの気持ちがまずもちませんから、火曜日のブログじゃないですが、続けて通ってもらえる、通いやすい環境を作ってあげたいと思うのです。みんながみんな一緒のことをやる必要なんてないんですから。
そんなその生徒ですが、「他の塾では無理だけど、ここならやっていける」と言ってくれました。決して僕はその生徒を甘やかそうなどと思っていないし、これからのことを考えて今は土台作りをする期間だと思っているだけのことです。通塾開始時期は個々人によって異なりますし、通塾開始時点での学力も様々です。ある程度基礎学力があると判断できれば、その能力をさらに伸ばすためにプレッシャーもかけないといけません。でも、基礎学力が乏しいなら、まずは勉強をする前段階からやっていかないといけない。そうだ、これからが君のスタートだ、前だけ見て進んでいこうぜ！