昨年終わり頃から、玄関にのど飴を入れる箱を置いています。喉が乾燥するのを防ぐのにのど飴があったらいいなぁと思って置いたのですが、最近はちょっとその意味合いが変わってきました。
何袋か買って補充しても、すぐになくなってしまいます。時々保護者の方から差し入れを頂くこともありますが、それでもすぐになくなってしまいます。そうなんです、玄関に置いておくと、飴玉を取ってから教室に入ってくる生徒がとても多いのです。これも1つのコミュニケーションの形かな、と思うようになりました。
たった1個の飴玉ですが、生徒達が嬉しそうにそれを手に取り、勉強しようとする姿は見ていて気持ちの良いものです。「塾が何故飴を配るのか?」と思われる方もいるかもしれませんが、元々勉強が嫌いな子供達に形にこだわって勉強させても効果は薄いと思うのです。勉強の内容そのもので「わかった」という喜びを知ってもらうことはもちろん大切なことですが、その前段階として塾に通い続けてもらうこともまた大切なこと。「塾はこうでなければならない」というのは大人が考えることであって、子供達にとっての塾とは、別の学校の友達がいる場かもしれませんし、自分らしくいられる場所かもしれません。そういうのも大切にしていきたいですし、学びの場として勉強も大切にしていきたい。そういう意味では、飴玉がその潤滑油的存在になってくれているような気がします。
決して高価な物ではないですので、僕からのちょっとした気持ちとして、できるだけ補充するようにしていきたいと思っています。